日本画家・修復家 馬場良治氏の世界
日本画家で復元家の第一人者であります馬場良治氏に重要文化財「正行寺」の「松鶴図襖」の復元を手掛けていただきました。
復元に際し馬場氏は「福山市の文化財を修理しているとき、文化庁から『北海道、やらないか』と言われ『はあー』と答えた記憶は残っているが、知らないうちに話が進んで北海道の厚岸に行くことになった」と当時を振り返り「正行寺本堂の修理は寒い時期であると同時に多くの課題もあり、大変苦労した」と語っておられます。
2013年10月28日釧路新聞記事より抜粋
馬場 良治(ばば りょうじ)氏
1949年、山口県宇部市生まれ。
東京藝術大学大学院で保存修復技術を研究。その後山崎昭二郎氏に学ぶ。
1985年から文化庁の依頼を受け、国宝や重要文化財の色彩調査と修復に取り組んでいます。
現在は東京を拠点に、故郷である宇部市にアトリエを構えています。
国宝・醍醐寺(京都市伏見区)…五重塔の天井部など、装飾の修復。
国宝・大崎八幡宮(仙台市青葉区)…梁に描かれた竜の装飾画を修復。
三千院(京都市左京区)…国宝・阿弥陀三尊坐座像収蔵の往生極楽院「舟底型天井画」を再現。
平等院鳳凰堂(宇治市)の扉絵を修復。
日本美術院の院友であります。
今回の「よみがえった襖絵展」に日本画家としての作品も多数出品いただきました。
その一部を本ページに掲載いたしました。