馬場氏講演会

「文化財における職人と技」

馬場良治氏による 『正行寺』よみがえった襖絵展に関連して釧路芸術館において「文化財における職人と技」と題して講演が開催されました。

当時の職人の技術 非常に高い
道立釧路芸術館で開かれている「重要文化財 『正行寺』よみがえった襖絵展」に展示されている「松鶴図襖」の復元を手掛けた馬場良治氏による講演会「文化財における職人と技」が10月27日(日)同館 アート ホールで行われた。
会場には約100人が訪れ、文化財の保存修理の第一人者と言われる馬場氏の深い話に耳を傾けた。

修復を行った正行寺本堂は「元禄時代から江戸後期までの文様を多く残し、特に金箔に似せた手工白檀塗りの松鶴図襖(2組)は目を引く。
松と鶴を描いたこの襖は、当時の狩野派の手法で香川県法念寺の山門上の蓮池の装飾にも似たものが残っている」とスライドを見せながら解説。
また本堂が創建された江戸時代後期は『庶民の文化が花開く時代で、着物などの意匠や文様は洗練され、それらが建物の調度品やデザインに用いられるようになり職人の技術は歴史的に見ても非常に高いレベルと推察される」と述べた。

日本画家で修復家であります馬場良治氏を講師にお招きして10月27日(日) 14:00~から芸術館 アート ホールにおいて「文化財における職人と技」と題して講演が開催されました。
当日は大勢の参加者が画伯の興味部会講演に聞き入りました。


2013年10月28日釧路新聞記事より抜粋