世界遺産 エローラ(Ellora)
アウランガバッドから北西へ約40㎞のところにエローラ遺跡はあります。
アジャンタからもそんなに遠くない所に位置しています。
7世紀頃アジェンタの石工職人がエローラに移り住み石窟を彫ったと言われています。
石窟は全部で34あり、第1窟~第12窟が仏教窟、第13窟~第29窟がヒンディ窟、第30窟~第34窟がジャイナ窟と順番に並んでいます。
仏教窟、ヒンディ窟、ジャイナ窟の順番に彫られています。
エローラ最大の見どころは第16窟 ヒンディ教カイラーサナータ寺院です。
これは一枚岩をくりぬいたもので100年かけて作られたと言われています。
まるで巨大な彫り物の置物の様でした。
仏教窟、ヒンディ窟、ジャイナ窟の見分け方
これらは素人にはなかなか区別がつきません。でも簡単に見分ける方法があります。
仏教窟の場合は本尊には仏陀が安置されています。
ヒンディ窟はリンガが安置されています。
ヒンディ窟のリンガは男性根を意味しシバァ神の象徴です。
シバァ神は尽きることなく万物を生み出しそして破壊を続ける象徴でありそれを表現したものがリンガ(男根)だといってもよいのかも知れません。
ジャイナ窟は本尊ではないですが何も纏っていない裸像があります。
ジャイナ窟の裸像はジャイナ教の教えの一つに何も持たない「無所有」がありその象徴として裸像が彫られています。
第 01~12窟 仏教窟群
第13~29窟 ヒンディ教窟
第30~34窟 ジュイナ教窟